175.君が代 (2016年4月26日)
めったにないことだが、就寝まえに枕元においてある小型ラジオで何気なく放送を聞いていたら、話声がしばらく続いたあとで、いきなり「君が代」の演奏の音がながれた。それが終わってから、管楽器での静かな演奏が続き、やがて放送が終了した。放送はNHK第二放送であったと思う。
去年の1月17日にもテレビ放送を見ていたら、同じように日の丸の旗が画面いっぱいにはためいていた映像を見た経験がある。その時の感動をもう一度再現してみよう。
158.国旗・国歌について 2015年1月17日
何となく真夜中に目が覚めてしまった。まだ16日の午前2時少し前である。すぐには眠りにつけそうもない。わたしは根っからテレビの深夜放送は好かない。でもこのときは仕方なくテレビのスイッチをいれてNHKの第一チャンネルをみたが面白くなかった。そこで教育テレビに切り替えたら、諺の解説のような報道をしていたように記憶している。漫然とそれを見ていたら番組が終わり、いきなりテレビ画面いっぱいに、なんと「日の丸の旗」がへんぽんと風に翻る映像が映し出され、君が代の演奏が聞こえてきた。番組の終了である。
わたしはこの映像を見たいと思い続けてきたが、20年来この方一度も見ることがなかった。NHKへ文書で何回も国旗・国歌の映像を流すように頼んできたが、なしのつぶてに終わってしまった。考えてみれば、NHK は放送法によって国内外へ公共放送を行うことを目的とする特殊法人「日本放送協会」である。だから日本の象徴である「日の丸」の旗と国歌「君が代」の映像を第一チャンネルでも、例えば早朝の5時とか夜中の午前零時とかに放映するのが当然だと思うのだがそれができない。日本の国の正式な報道機関でありながら国旗・国歌の映像を放映することもできない理由はないはずだ。報道姿勢が公平ではなく、政治的な偏見をもった報道部の一存で国旗・国歌の放映が阻害されているのだとすれば、放送法違反に該当するので、報道部の責任者を国会に参考人として呼び出して、その根拠を聞き出すことをすべきであろう。その説明が政治的意図を持ったものであるなら、配置換えすべきだ。真夜中の午前2時に教育テレビが終了し、その時に国旗・国歌の放映ができたのであれば、第一チャンネルでも放映する意思さえあればいつでもできることではないか。
NHK の報道姿勢は、その設立の根拠となっている「放送法」に準拠した報道姿勢を保たねばならない。放送法第四条には、公平・善良な風俗を害さないこと、政治的に公平であること、報道は事実をまげないですること、意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすることが規定されている。
NHKが台湾族を傷つけたとして、これに怒った日本人と台湾人1万人がNHKを相手取って訴訟を起こした。一審はNHK勝訴、二審の東京高裁判決では原告側の勝訴となった。NHKはこれを不服として上告している。それはそれとして日の丸・君が代問題は、国会へNHKの報道部の責任者を参考人として呼び出して、彼等の意見を聴くことで解決できると思う。
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