2006/12/13 (12/15追記) (12/26更に追記)

皆さん、こんにちは。
韓国新聞の日本語サイトは日本人に人気があるようですが、私も好きで、よく覗きます。記事の質は日本の新聞より高い気がします。まあ、歴史問題や竹島問題では見解が異なりますが、それでも韓国の新聞は韓国の新聞で、どこの新聞かよく分からないわが国の新聞より、余程爽快であります。
というのは前置きで、今日は野球の話。

【中央日報】2006.12.06
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=82473&servcode=600&sectcode=620
<野球>韓国は日本プロ野球の傭兵供給所?

起亜(キア)タイガースとの再契約方針を固めていた外国人投手セス・グライジンガー(31)が日本プロ野球のヤクルト・スワローズに移籍する。
日本のサンケイスポーツ紙は6日、「ヤクルトがガトームソンの穴を埋めるため、韓国プロ野球でプレーしたグライジンガーを獲得することに決めた。今週中に正式契約が発表される」と伝えた。
前日、日刊スポーツ(IS)がヤクルトのマイケル・ケラウェイ(現代ユニコーンズ)獲得説を報道したが、最終的にグライジンガーに決定した。
ヤクルトの古田監督は「ビデオ資料で見たが、グライジンガーのピッチングは02年にヤクルトで最多勝投手となったケビン・ホッジス(元三星ライオンズ)の良かった時期と似ている」と評価したという。
グライジンガーがヤクルトのユニフォームを着ることになり、韓国プロ野球は‘日本プロ野球の傭兵供給所’という地位を免れなくなった。2002シーズン後のゲリー・レス、タイロン・ウッズをはじめ、ホセ・フェルナンデス、クリフ・ブランボーなど韓国プロ野球で活躍した傭兵が次々と日本行きを選択した。
起亜はグライジンガーの日本行きに驚きを隠せなかった。オ・ヒョンピョ起亜運営チーム長は「グライジンガー側に再契約条件を伝えたところ、あいまいな返事をしていたが、その後すぐにヤクルト移籍の報道があった」と語った。

問題は、現在の傭兵制度上、傭兵の日本行きを阻止できないところにある。1年契約でシーズン後のチーム選択権(韓国プロ野球は除外)は傭兵側が持っているうえ、年俸上限線(30万ドル)と再契約時の上昇率上限線(前年度年俸の25%以内)があるためだ。年俸上限線を撤廃するといっても日本との‘マネーゲーム’で劣勢になるしかない。

球団のある関係者は「ウィンターミーティングで傭兵流出防止のための補完策を議論する予定」と明らかにした。しかし実質的な代案はない。活躍した傭兵の日本ラッシュは、韓国プロ野球のレベル低下につながると指摘されている。

チョン・ヒフン記者 <hoony@ilgan.co.kr>
2006.12.06 17:03:06


この記事のひと月前、わが産経新聞に、こんな言葉がありました。

産経新聞 2006.11.03
【産経抄】
   松坂大輔投手(26)が、米大リーグへ移籍するという。ポスティングシステム(入札制度)で、本人の希望がかなえられ、米球団は強力な先発投手を確保し、所属する西武にも多額のカネが入って三方丸く収まるというわけだが、「がんばってこいよ」と送り出す気分にどうもなれない
 ▼ 野茂英雄投手の成功以来、活発になった日本人選手の米大リーグ挑戦は、裏をかえせば、人材の海外流出であり、球界の空洞化を招いた。巨人戦の平均視聴率(関東地区)が今年、10%を割り込んだのは、4年前に松井秀喜選手を引き留められなかったのと無縁ではない
 ▼ ロッテのバレンタイン監督は「日本球界は最高の打者であるイチローに続き、最高の投手を失うことになった。悲観すべき問題だ」と語ったが、この危機意識を関係者は共有しているのだろうか。入札制度で潤うなら、大リーグの2軍的存在でいい、と割り切っているオーナーはいないか
 ▼ 人材の流出防止には、なぜ有能な選手が次々と米国に行きたがるかをつきつめて考えねばならない。旧態依然たる球界のシステムが選手の夢をなえさせているなら早急に手を打つべきだろう
 ▼ もうひとつは「アメリカへのあこがれ」という厄介な怪物の存在だ。日本の選手たちは大リーグの優勝チームが「ワールド(世界)チャンピオン」と称しているのを当然のように受け入れている
 ▼ この精神構造は、連合国軍総司令部(GHQ)が押しつけた憲法を「敗戦後の日本人が選んだ思想」(『憲法九条を世界遺産に』)と言いくるめている人々にも通じる。あこがれの米国からもらった憲法は、永久に保存し、日本人自身が考えてつくるなんてとんでもないと。きょう3日は憲法公布60周年。


私は実は「産経抄」氏の思いに同意できないのです。
日本人選手はどんどん米大リーグへ行けばいいと思います。替わりは必ず現われるのです。
むしろ直ちに撤廃すべきは「外人枠」ですね。フリーにすればいい。日本人が一人もいないチームがあってもいいじゃありませんか?
アメリカや中南米からどんどん来ればいいし、韓国人チームがあっても、血が沸くね。

私がタイガースのオーナーなら、こんな風に新人を集めます。
1.投手:80勝すればポスティングを承認する。
2.打者:1,000本安打、又は200本塁打で承認
3.再帰国しプレーする場合の、最初の二年の拘束権

どんどん育て、どんどん移籍金を稼ぐ。それを又新人に再投資する。優勝もする。
日本へ、アメリカ・中南米から、メジャーの少し下がぞくぞくやって来る。韓国、台湾、そのうち中国からも来る。

あらゆる組織は固化によって衰退します。流動で滅びることはありません。アメリカへどんどん行けばいい。アメリカからも、どんどん来ればいい。流出の防止など考える必要ありません。流入の制限を取り払うべきです。

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(12/15追記)

私はほとんど週刊誌を読まないのですが、今週は櫻井よし子女史の
「安倍総理 しっかりなさいませ!」
という記事があったので買いました。
櫻井さんにこんな風に言われるなら安倍総理も大丈夫なんだと安心しました。櫻井さんについては次回、久しぶりに書きたいと思います。

読み応えがあったのは
『阿川佐和子のこの人に会いたい』
で、中日の落合監督との対話でした。
この記事を読むだけでも、320円の値打ちはあります。そこにこのような会話があります。

阿川  選手がメジャーにいくことについてどう思われますか。
落合  行きたいヤツは行きゃいいんだ、俺には関係ねえよ。
           ただ一つ言えるのは、ポスティングは選手が声高らかに要求する権利ではないということ。
           球団がどうやって商売するかというシステムだから、選手の権利だと思っているのは間違い。
           あくまでも球団が判断するものだから、ルールづくりはいらないと思う。
阿川  トップスターがどんどんアメリカへ行っちゃいますけど、日本の野球界は衰えないですか。
落合  下がどんどん育ってくるよ。

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(12/26追記)
今日、「朝鮮日報」のサイトを覗きますと、このような意見がありました。

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/12/25/20061225000038.html
記事入力 : 2006/12/25 16:31
野球:日本の「アジア枠」設置協議が難航

   日本プロ野球機構(NPB)が、いわゆる「アジア枠」の設置のため、このほど隣国への説得工作に乗り出したが、スタートから強い反対に遭っている。
   台湾を訪れた巨人・清武、西武・黒岩両球団代表らは、22日に台湾の中華職棒大連盟(CPBL)首脳と協議したが、自国選手の大量流出につながるとし、台湾側から強く反対された。
   NPBはこのほど、来季から外国人枠(出場選手登録中4人以内)とは別に、アジア出身選手を1人登録できるアジア枠導入を決定した。これは例えば、巨人のイ・スンヨプを外国人選手としてではなく、日本人選手のように扱うということ。
   清武代表は「摩擦を恐れずに実行する方向で固まりつつある。必要ならまた説明に行く」とし、来季導入をめざす意欲を示した。とりわけ日本は、台湾よりも強い反対が予想される韓国に頭を痛めている。韓国野球委員会(KBO)は、来年1月10日ごろに日本の代表団が訪韓するものと見ている。日本は当初、訪韓の予定を台湾よりも先の21日として日程を組んでいたが、延期している。
      チョ・ギョンジェ記者
      スポーツ朝鮮/朝鮮日報JNS

成程、何ごとも 双方向から見なければいけないんですね。
日本が、外人枠を無くすれば、韓国・台湾の才能を日本が吸い上げることになるかも知れません。
しかし又、彼らにとって日本は途中経過の“踏み台”になるのかも知れません。メジャーへの。

それをも含めて、結局、それでいいと私は思います。人には最高の場所を求める権利があるし、その権利を認める組織・機構が、発展するのだろうと思います。

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