2014年2月10日
毎日新聞2014年1月28日付社説の検討を続けます。
感じる感じないはそれぞれの感性ですからとやかくは言いませんが、籾井氏の記者会見、特にその「冒頭発言」は、正にその自覚と覚悟を語っているのではないですか?
「さまざまな議論がある」ことに意見を言うなというなら、そんな質問はするな、そうでしょう? 「オランダには今も飾り窓がある」という事実を言ったら、どうしてそれが女性の人権に対する侵害になるのか。事実を言ったら人権侵害になるから、あなた方はいつも事実を言わないのか。籾井さんは慰安婦を肯定しているのではなくて、「今のモラルでは悪い」とはっきり語っています。しかし今、只今の日本にも「売春」はあるでしょう? 何と称しようとも「慰安婦」はいるでしょう? 今の日本にも慰安婦はいるといったら、それが女性への人権侵害になるの? それで報道の自由、表現の自由を、言うの? どういう脳内結線をしているのか。
事実を語ることが「配慮に欠ける」というのです。彼らにとって“配慮”とは、事実を語らないこと、あるいは事実でないことを語ることです。この社説そのものが、その見本です。
韓国側は言いたい放題を言っている。それにまったく触れず籾井会長を非難するのは、“偏向”ではないですか?
籾井さんの言っていることは、その通りではないですか? 籾井さんも語っている通り、「民主主義について、はっきりしていることは多数決」なのです。“不十分な審議”というけれど、何を以って十分というのか知りませんが、国会で所定の手続きのもと採決された訳です。「一応決まったわけでしょう。それについて、ああだこうだ言ってもしょうがない、と言うわけではない。必要とあれば取り上げますよ」という答えの、どこが悪いんですか? 強行採決と言えば、週刊文春、昨年12月12日号で、飯島勲氏が次の指摘をしています。 上の飯島氏の指摘が間違いでないことは、新聞社なら直ちに検証できるでしょう。これらの時に毎日新聞は何を語ったか、又語らなかったか。忘れたとは言わせないぜ。
NHKの編集方針に口を挟んでいます。 韓国、盧武鉉政権は2004年5月、いわゆる「性売買特別法」を制定しました。それに対して同年10月7日、同法で禁止された「業」に携わっていた女性たちが、ヨイドの国会議事堂前に集合し、 又、中央日報2005年02月23日19時48分発信のページによれば、性売買特別法で働く場を失った女性たちが“専門ブローカー(つまり「女衒」でしょう)”を通じて海外へ押し出され、日本やサイパン、のみならず欧州やロシアまで“進出”している、と伝えられています。こうした“専門ブローカー”が、日本統治時代には存在しなかった、と考えられますか?
これはどこを批判しているのかよく分かりませんが、総理の靖国参拝をいい悪いという立場にはないということへの批判なら、良い悪いを言えということですか? そんなことを言えば、それこそ世の中ひっくり返るでしょう。もっとも参拝は悪いといえば毎日は満足するのでしょうが。 後半については私も賛成です。「その背景を報道し、いろいろな意見を紹介して、問題を多角的に整理したうえで、議論を深める」ことを、私も新会長の下、NHKに求めたい。今までは少な過ぎたし、かつ偏りすぎていたように思う。それが「放送機関の役割」と、私も思います。
「公人としての抱負」を、今回の記者会見で籾井氏は十分に述べていると私は思います。本稿読者は、再度、朝日新聞による会見詳報を、お読み下さい。質問をするならば、籾井氏が語った「抱負」の部分を第一とするのが、当然であり、礼儀でしょう。ある特定と思える記者が、籾井氏が語りたかったことと違う場所へ引きずり込み、毎日の社説はその部分を語っています。会見の主たるテーマは無視しています。避けています。 籾井氏は、「放送法の順守」を新任最初の記者会見で述べたのです。「ボルト、ナットをもう一回締め直す」と言ったのです。これは相当に重要な、あるいは重大な発言ではないですか? 「放送法を守る」ことは当然であり、当然、それが行われていたと思われています。しかし最近では「JAPANデビュー 第1回アジアの“一等国”」というひどい番組がありました。裁判沙汰になり東京高裁はNHKに対し、原告への賠償金支払を命じています。2001年の、[女性国際戦犯法廷 第2回「問われる戦時性暴力」]というのも、全く一方的な、偏向報道でした。北朝鮮の工作員であった人物も、この番組に係わったことが分かっています。 籾井さんが敢えて「放送法の順守」を言う時、「放送法の順守」が為されていない、あるいは危ういという認識があるのでしょう。あの会見のテーマは、『放送法』であったのです。追及すべきは「放送法」です。毎日はじめ報道陣にも、それは分かっているのです。分かっているから避けようとしている。慰安婦問題に話をすり替えようとしているのです。 その意味で、1月31日の衆議院予算委員会における民主党・原口一博議員の籾井さんへの質問は、原口さんは意識して、籾井さんを応援したと思います。(私はたまたま短期の入院中で、実況を集中して見ることが出来ました)。 (今日は、ここまでとします。)
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