2012年10月9日
安倍晋三氏、自民党総裁に復帰

長らくご無沙汰しました。
発信の気力が萎えていましたのは「東電福島第一原発」の事故が原因です。事故そのものもありますが、それに至るまでの日本人のものの考え方にガッカリしました。事故後の対応にも強い失望がありました。
このことは追々書いていきたいと思います。
私は「原発を必要」と思う人間です。気力を萎えさせたのは、「反原発運動」によるものではありません。反原発運動は、私の思考に影響を与えていません。

さて、昨日は京大の山中伸弥教授にノーベル医学・生理学賞授与の発表がありました。日本人として嬉しいです。山中教授のips細胞については前々からノーベル賞の予想がされていたので、余程価値の高いものなのでしょう。

今日は、安倍晋三氏の自由民主党総裁復帰について書きます。
私は自由民主党の党員です。基本的にこの政党の政策が正しい方向であると思い、ならば、わずかな党費であれ払い、応援するのが正しいと思いました。確か安倍さんが参議院選で負けた時、その前後の入党と思います。従って今回も投票権がありました。私は安倍さんに入れました。

各報道を見ますと、自民党の支持率が上昇しています。
朝日新聞ですらそうですから、「傾向」として間違いないのでしょう。私は自民党が、国民の“目線”に入ったのだと思います。三年余り、要は「見てくれなかった」のです。

私は、谷垣さんは非常に誠実に働き、決して「品」を失わなかったと思いますが、国民は、要は「見なかった」、視線に入れて呉れなかったのでした。
(産経新聞ですら、私の理解では、“迫力が足りない”という言い方で、度々谷垣さんを貶めていました。もっと下品になれということでした)

安倍さんの総裁に選ばれた直後の挨拶は見事で、私は感動しました。冒頭に谷垣さんへの感謝を語り、谷垣さんは満面の笑みで応えました。素晴らしいシーンでした。
安倍さんのあとの谷垣さんの言葉も、劣らず見事でした。
谷垣という人を、私は一級の人であったと思います。ただ、自民党そのものを、国民は見放していました。
安倍さんの谷垣さんへの感謝は、真実のものでしょう。総裁選実況をUstreamで見ていた私は、二人がそれを確実に分かり合ったと思いました。

人の世は思わぬ動きをするものですね。
今となれば、野田さんは谷垣さんとの約束通り“近いうちに”解散した方が、民主党の落ち込みは少なかったでしょう。国民(というか“マスコミ”)は自民党を見ず、せいぜい、目は“維新”でした。
野田さんは解散を逡巡して、“寝た子を起こして”しまいました。

自民党は早期解散を要求するでしょうが、実際は解散は遅いほど、自民党有利になるでしょう。潮目が変わったのです。

(解散を)要求する側が、その要求実現の遅れる方が得である、自民党はその位置を取りました。
ただ、その間に予測できるのは、おそるべき国家としての損失です。党利で、時間をおく余裕は無いですね。
自民党の早期解散要求は「党利」でなく、むしろ逆であるというパラドックスを、報道陣は分かりますかね?

私は自民党から民主党に代わって、「倫理のレベルが下がった」と、この時事短評でも何度か言ってきました。マスコミの要求する倫理レベルが下がったのです。自民党に対峙したときと比べ、ハードルを3桁くらい下げました。
私は仲間に、日本人の倫理低下の第一は、日中国交回復に伴う「台湾断交」で、第二は、根拠の無い民主党の“マニフェスト”を、我欲から信じたことだと言いました。私の仲間は、付け加える大きなものがある、それは「日本国憲法だ」と言いました。

日本人の倫理低下の具体例
1. 日本国憲法
2. 台湾との断交
3. 民主党のマニフェストを信じた、卑しさ

そんな私の、“短評”再開です。

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