2012年12月15日
明日は総選挙投票日


いよいよ明日は衆議院総選挙ですね。
私は自由民主党党員ですから、選挙区も比例も、自民党に入れます。自民党有利が伝えられていますが、結果はどう出るでしょうか。

鳩山、菅、というのは、ワーストを争う、質の低さにおいて歴史的な宰相でした。この二人の下で日本は、失わなくてよいものを失い、あるいはより多くを失いました。私にとっては暗雲の二年でした。(野田さんはよくやったと思います)

この三年に日本は多くのものを失いましたが、しかし自民党があのまま続いていたら、今より良い状態にあるか、それは分からないと思います。
世の中は、そのように単純でないからです。

この三年間は「コスト」であったと私は捉えています。必要な“コスト”でした。
「三年」が必要だったのだと思います。
タダで勉強することは出来ない。むしろ日本の賢明な国民はたった三年で、体の芯まで学んだのです(おそらく)。

小泉純一郎氏は三年前、自民党が負けたこと(民主党が勝ったこと)を、「良いことだ」と言いました。
私は今になって、良いことであったと思います。
この三年が無かったなら、お互いに、民主党も自民党も、国民も、分からなかったでしょう。
「憲法改正」「国防」が堂々と語られる日は、ずっと先になったでしょう。
言葉は、何よりも実体を伝えなければならない。自衛隊は軍隊でないと言い続ける限り、政治家の言葉は誤魔化しになります。
「誤魔化しは止めよう」と安倍さんは言いました。誤魔化しは止めよう、という言葉すら、今までは口にできなかったのです。

それにしても三年前、なぜ国民(マスコミ)は熱狂的に民主党を支持したのか、私には未だに分かりません。
私の不思議は「ムダ」ということでした。

民主党は「ムダづかい」を無くして16.8兆円を捻出し、それを「子供手当」「農業の戸別所得補償」等に回すといいました。
ここで話題にしなければならなかったのは、「ムダとは何か」ということでした。
民主党が考えているムダとは、何か、ということです。

万人に共通した、言わば普遍的なムダは、私は無いと思います。
ムダと思えるものを削るとき、常に大きな抵抗を生んできました。それはある人々にはムダに見えるものが、ある人々には生存の場であるからです。

例えば日本共産党や社民党は、防衛戦力を「ムダ」と言います。

「ムダを無くする」と政治家が言うとき、実は何も言っていないのです。
何がムダであるのかを具体的に語るとき、それが「政策」になるのです。

マスコミやいわゆる評論家は、そんなこと百も承知だったでしょう。
承知でないほど愚かとは思わない。だから承知の上で追及せず、国民を煽ったのです。
そして国民は、具体的政策も「綱領」もない政党に、白紙委任したのでした。

まあしかし、それも必要な三年であったと思います。タダで勉強は出来ないのです。

  

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