2012年12月31日
希望をもって

希望をもって今年を終えることができそうです。鬱陶しい日々が続きました。雲の切れ目からようやく青空が覗く感じです。

私は小沢一郎という人について、随分悪口を書きました。それは、このような人間に最高権力(首相)を持たれてはならないという一念でした。一言で、キタナイ。日本人の「美意識」「恥感覚」を微塵も待たぬ男です。すべてを秘書のせいにして自分は知らぬ存ぜぬで押し通せる人間、「小澤一郎と小沢一郎の約定」などという後出し証文を出して、(実際後出しであると証明されましたが)、公然と嘘を吐ける男。疑惑をものともしない人物。
鳩山、菅、の二人は戦後の宰相史上ワーストを競うでしょうが、小沢にやらせなかった菅は、せめてもマシだったのです。3.11を小沢政権で迎えていたら、更に恐ろしい結果になっていたでしょう。

今回の「未来」のドタバタも、こういう筋書きは見え見えでした。その通りヌケヌケとやるところが、小沢さんの常人と異なるところでしょう。小沢さんにとって、「この選挙期間中」、最高司令官席から離れていらられば良かったのです。惨敗したのは「日本未来の党」で、その代表は嘉田由紀子でした。

選挙結果についての小沢の談話を、マスコミは流しましたかね?
求めても小沢は、「オレは一兵卒だ」と逃げたでしょう。代表に聞いてくれと。
マスコミは、一番おもしろいこの男の談話の詳細を、なぜ流さないのでしょうか。もっとも嘉田さんの弁では、「連絡が取れない」とのことですが。不都合なときの雲隠れも、この人物の常套手段です。

それはそれとして嘉田由紀子という人も“政治家”なのですから、こんなことは「承知の上」のでしょう。嘉田さんには嘉田さんの野心があるはずで、それは国政への進出でしょうね。

嘉田は阿部知子を共同代表にすると提案したそうです。これは「喧嘩を売った」のでしょうが、国会に場所を持たぬ嘉田さんとしては必然の一手でした。小沢一派が呑むはずありません。待ち受けた真珠湾でした。

嘉田にとっても小沢は踏み台だったと思います。お互い様で、同情することはないでしょう。嘉田女史にとっても読み筋の展開かも知れません。バカにされたのは有権者です。

私は小沢さんの悪口を随分書きましたが、おそらく今回が最後です。

良い新年を迎えられそうです。

  

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