2013年5月30日
橋下徹氏の慰安婦発言(続)

橋下さんの慰安婦関連発言は、橋下さんが企図した軌道で進みませんね。これは報道も政治家も、分っていて脇道へ誘導していると思います。明らかに一つのチャンスであったのに、残念なことです。

24日に予定されていた元慰安婦との面談は、慰安婦側の申し入れで中止されました。私は中止を聞いた途端、逃げたな、と思いました。中山成彬氏もそう発言されていますし、29日の産経新聞投書欄で大河内とおっしゃる方も、同じことを述べています。

それは中止になった訪米でも同じことです。「米国の関係者との面会が難しくなっている」ことが中止理由とのことです。そりゃ、真っ正面からこの議論になったら、余程の鉄面皮でなければ橋下さんを論駁できないでしょう。橋下さんの言っていることはただ一点、「あなた方にやましいところはないのか。日本人だけを責めることができるのか」ということです。

私はだから、アメリカ人も全員逃げたと思います。彼らにとって政治生命を曝すリスクはあるけれども、何のメリットも無い。

自民党の、勇ましかった人たちも、口をつぐんでしまいました。

大阪市議会に「橋下市長問責決議案」が出されそうですが、その場合は、「出直し市長選になる」と松井幹事長が語ったそうです。これは、その線で進むのが良いと思います。

それはそうと、産経新聞5月23日付、秦郁彦氏の『橋下発言の核心は誤っていない』で、

朝鮮人捕虜が「そんなことをやれば、朝鮮人の男たちが反乱を起こすだろう」と、米軍の尋問に答えた記録も残っているぐらいで、事は朝鮮人男性のプライドに関わってくる。しかも、警察官の7割以上を朝鮮人が占めていた朝鮮総督府が、植民地統治の崩壊を招きかねないリスクを許容したとは思えない。

という文章があります。
原資料を私が目にすることは出来ませんが、これはごく当たり前に理解できることです。20万人といわれる娘が「性奴隷」とされる為に“強制連行”されて、それを家族が、朝鮮の男たちが、おとなしく眺めていたのか、ということです。一件一件が阿鼻叫喚の世界でしょう。それが20万件です。ここで暴動が起こらなかったとすれば、その朝鮮人の意気地なさ、だらしなさを、彼らは語らなければならない。日本人も、「強制連行が本当なら、その時、あなた方の父や祖父の世代はそんなに意気地の無い民族だったのか」と、それを問い糺さなければならない。

・・・・・と、ここまでは昼間書きました。
帰宅してみると、問責決議案は公明党の反対で否決される見通し、とあります。公明党の思惑が何処にあるか知りませんが、橋下さんの正面突破作戦を邪魔した訳でしょう。私は邪魔したのだと思います。市長再選挙が行われれば、必然、橋下発言が真っ向からのテーマになります。ここでも、逃げたのです。

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