2013年6月20日 石原慎太郎さんが橋下さんの慰安婦関連発言について、強く批判したそうです。石原さんは橋下さんを擁護していたように受け止めていたので、意外でした。
ということであったはずでした。 今回の橋下発言については、曽野綾子さんがどう語るか、私はそれに一番関心がありました。曽野さんは必ず発言すると思っていました。なぜ曽野さんの発言に興味があるかといいますと、私の考えは非常によく曽野さんの考えに一致します。今回は6月5日の産経新聞「透明な歳月の光」で、“政治家の言葉には「戦略」が要る”という題で載りました。部分引用します。
つまり曽野先生は、今回の橋下発言には「戦略」が無かった、と仰るのです。それはその通りでしょう。 しかしこの「慰安婦」の問題について、どのような、効果的な政治的「戦略」があるでしょうか? 政治家が戦略的に、丁寧に説明して、聞く耳を持つ者がいますか? 「戦略」とは、「効果がある」ことを前提とします。 私は、前から関心はありましたが、今回の橋下発言を契機に、関連本を何冊か読みました。最重要と思えるのが、
16年6ヶ月前の天皇誕生日に刊行されています。故中川昭一氏を代表に、安倍晋三氏が事務局長を務めています。九回に亘るシンポジウムの記録で、当事者の生々しい証言が収められた、500余頁の記録です。真面目で誠実な活動であり、発言であったと思います。橋下さんが問題にした諸点は、ここですべて俎上に上げられています。
と、明確に証言されています。 最も面妖なことは、証言の収集が元“慰安婦”16名に対してのみしか行われていないことです。しかもその証言は未だに(平成9年3月19日時点で。おそらく現在も)公開されていない。元慰安婦の証言に対する裏付調査も、一切為されていません。20万人も「強制連行」されたと言うんですよ。見た者は勿論、歯向かった者も大勢いたはずです。
日本側はともかく、韓国側が一切の証言収集を行っていないのは不可解でしょう。100人に一人の割合で、若い娘が「強制連行」されたのです。修羅場が続出していて然る可きです。証言収集を行わなかったのでなく、証言者がいなかったと理解すべきです。修羅場は無かったのです。 これは吉田清治という人の、『朝鮮人慰安婦と日本人』という本について秦郁彦氏が行った、「現地調査」によっても理解できます。(秦郁彦『昭和史の謎を追う』下巻p.319~) 私は「橋下発言」を契機として、日韓は、この際大喧嘩をしても良い。その先に友好があるのだと思います。(甘いか) いずれにせよ、「河野談話」の見直しを含め、日本はきっちりと、本来の立場を表明すべきでしょう。 |
[固定アドレス] [Home] |