2013年7月18日
駐日本韓国大使館


今日、建て替え工事を終えた駐日韓国大使館の開館式が行われたようです。

[共同通信]2013/07/18 16:16
新韓国大使館で開館式 日韓外務次官も出席
  建て替え工事を終え先月完成した在日韓国大使館=東京都港区南麻布=の開館式が18日行われ、斎木昭隆外務事務次官、韓国の金奎顕外務第1次官が同日午後の協議を前に出席し、日韓関係改善に向け意欲を見せた。
  式典で金氏は「(開館式を)韓日関係発展への覚悟を新たにする場にしたい」とあいさつ。斎木氏も祝辞で「2015年は日韓国交正常化50周年の節目。両国関係を新たな段階に引き上げるよう共に努力しなければならない」と強調、降壇後、金氏と握手を交わした。
  斎木氏は記者団に「金第1次官とは友人関係。今日も日韓関係を前に進めるよう努力する」と述べた。


新しい韓国大使館建物を私はまだ見ていませんが、南麻布の広大な敷地に建つ旧建物も威容を誇っていました。私は何カ所かの日本大使館を見ましたが、駐日韓国大使館ほどに立派なものはありません。

それはそれとして、次のような報道があります。

[朝鮮日報] 記事入力 : 2013/07/18 08:21
韓国大使館が東京の超一等地に開設できたワケ
在日韓国人の実業家が土地・建物を無償で寄贈
  東京都港区南麻布で建設が進められていた在日韓国大使館の新庁舎が18日に開館式を迎える。新庁舎は地下1階、地上7階建てで、敷地面積は1万218平方メートル(3091坪)だ。東京でもとりわけ地価が高いとされる場所に韓国大使館を開設できたのは、元々在日韓国人の故・徐甲虎(ソ・ガプホ)氏(1915-76)=写真=が土地と建物を無償で寄贈したからだった。
  現在の蔚山市出身の徐氏は、14歳のときに日本に渡り、「阪本紡織」を設立するなど一代で財を成した人物だ。一時は日本で高額納税者1位に躍り出たこともあった。1960年代に阪本紡織を設立した徐氏は、韓国の繊維産業の発展にも大きく貢献した。62年には朴正煕(パク・チョンヒ)国家再建最高会議議長(後に大統領)と面会し、大使館用の土地と建物を寄贈した。韓国政府は2010年、老朽化した大使館の庁舎を解体し、約800億ウォン(約71億2300万円)の費用をかけ新庁舎を建設した。大使館側は、徐氏による土地や建物の寄贈について後世に伝えるため、新庁舎1階に在日韓国公館の歴史を紹介する資料館を設け、徐氏の雅号にちなんで「東鳴室」と命名した。
  東鳴室には徐氏に関する資料を展示するとともに、胸像も設置される。大使館側は開館式に際し、徐氏の遺族のソ・サンオク、ソ・サンウン、ソ・ギョンナムの各氏に感謝状を授与する。孫のソ・ヘンジャさん(42)は「誰よりも国を愛した祖父は、自分だけでなくほかの在日韓国人の企業に対しても、韓国への投資を積極的に働き掛けた。祖父の業績が評価されるきっかけになればと思う」と語った。
東京=車学峰(チャ・ハクポン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版


「阪本紡績」は、実際に稼働中の工場を、私は知っています。オーナーが大金持の韓国人であることも知っていました。従業員は、特に現場労働者は、日本人でした。小畑実という一世を風靡した歌手がいて、阪本さんの娘婿だったと記憶します。在日韓国人でした。

南麻布の広大な土地をぽんと寄付できる在日韓国人がいたということです。インターネットで調べると阪本栄一(徐甲虎ソ・ガプホ)氏は“1915-1976 14歳で来日”とありますから、1929年(昭和4年)前後に来日したことになります。日本で大成功した韓国人はいっぱいいます。それを可能にする場所が、日本にはあったと考えるのが、公平であると思います。

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