2013年10月26日 追記10/31報道はかまとと 阪急阪神ホテルズが運営するレストランなどがメニューに食材を虚偽表記していたと騒がれています。私は、阪急阪神ホテルズの行為を愚劣とは思いますが、ハラは立ちませんね。おそらく、どこともやっていることでしょう。 「鮮魚」と書かれていれば、食う方は本当に“鮮魚”だと信じているんですかね。まあ信じて食って、それで満足したのなら、そこで決着のついたことじゃないですか。鮮魚にしても「フレッシュジュース」にしても、ホテルで売り切れがありますか? 売り切れが無いのは、「保存」してあるからです。それは当然、「売れ残り」も保存されるのです。ごく普通の“想定範囲”ではないですか。 私が44年通っている「秋田屋」では、時間によってメニューの札が裏返されていきますよ。売り切れです。「今日は入荷がありませんでした」という食材もあります。今年は終わりました、という食材もあります。この店のメニューはモツ系、魚系、野菜系が各1/3です。魚系はホヤ、ナマコは勿論ナマですが、いわゆる刺身はありません。野菜は旬のものが出ます。ネギのことを「ふかや」と称しますが、本当に深谷のネギかどうか分かりません。この店のネギ焼きをまねて、何度も炭を起こしてやってみたのですが、ダメです。やわらかく、ほんのりした甘さ、それでいてピリッとくる、それが家では出ないのです。因みに生姜を秋田屋では、「やなか」と呼びます。 「雀」というのがありました。雀焼を頭からガリガリ食うのですが、特に味は無かったです。「中国産」とありました。私は“中国の”雀だから食ったのです。日本の雀ならとんでもないです。あんな可愛いものを! 話を元に戻しますが、食材そのものの原価に占める割合はどのようなものですかね。私には見当がつきませんが、売れ残りが全く無い、という条件でなら、「偽装」しなくても、正規品が使えるように思います。問題は「売り切れ」と「売れ残り」でしょう。 これを避ける為には、生鮮素材使用メニューは限定数の予約とし、他は、味を保証した上で正直に書くんですな。生鮮品が残ったら一般品に使っても、誰も文句は言わないし、気づきもしないでしょう。 前に『赤福』が騒がれました。私は当然のことをしていると思いましたが、これも「表示」が悪かったようです。赤福は最終的にどのような対応をしたんだったでしょうか。 まあ私は「阪急阪神」を弁護して、これを書いたのではありません。私は客の方にも、想像力が必要だと申し上げるのです。 悩ましいのは「鰻」です。大の好物ですが、正体が分からない。店は相当に吟味します。それでも本当は分かりません。私は台湾ものなら良いのです。私の知人が養鰻をしていますし、現場も見ました。中国はイヤだ。 ついでながら私は、ペットボトルのウーロン茶も呑まないですよ。葉は、おそらく中国産でしょう。台湾の知人からウーロン茶を土産に頂きましたが、「中国の葉は混じっていない」と説明して呉れました。「半分以上中国の葉というのがあるから気をつけなさい」と。農薬たっぷりのようです。
[朝日新聞デジタル 10月30日(水)16時38分配信] 【関連記事】 【関連記事】 |
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