2014年8月10日
慰安婦問題、朝日新聞の釈明
 

5日,6日の二日に亘り、朝日新聞は、『慰安婦問題どう伝えたか 読者の疑問に答えます』という、大きな文章を掲載しました。その件については既に多くの方の発言がありますし、これからもより広く、深い検証が為されるでしょう。今のところ、「しんぶん赤旗」(日曜版)、「社民党」サイト、“正平協”を、興味を持って見ていますが、これと言った反応が見当たりません。

私は、ヒドイ話だな、と思います。

私たちは今までにも、多くの社会的犯罪を経験して来ました。「薬害事件」「食材・食品偽装」「医療ミス」、・・・それらの最大規模のものに較べても、なお遥かに凌駕する、組織犯罪であると思います。

吉田清治証言が偽りであることは、直後から韓国地元紙が報じ、平成4年3月には秦郁彦氏が現地調査の上、その虚偽を確認しています。(秦郁彦 『昭和史の謎を追う』下巻第41章1993.03、同 『慰安婦と戦場の性』第7章「吉田清治の詐話」 2項“かつがれた朝日新聞”1999.06、参照)

本件に関する朝日新聞の現地調査は、「今年4~5月、済州島内で70代後半~90代の計約40人に話を聞いたが、強制連行したという吉田氏の記述を裏付ける証言は得られなかった。」というのです。吉田清治虚偽証言を初めて朝日新聞が取り上げたのは1982年9月ということですから、実に32年間も、誤った投薬、偽装食材を提供し続けたことになります。秦郁彦調査からでも21年。かくも長く現地検証を怠ったことは、明確な意志によるものであり、確信に基づく忌避でした。明らかに犯罪であります。朝日新聞社長・木村伊量氏の国会招致は当然のことです。国会の義務であると言えるでしょう。

私は前に「報道の自由」について考察しました。

「報道の自由」という言葉は、一つの呪縛と思います。報道陣が私たちに掛けている呪縛です。その前提は、「報道は正しい」「報道は公正である」「少なくとも、“意図して”嘘はつかない」、という、私たちに刷り込まれている迷信です。そんなものはかつて無かったし、これからも有り得ないものです。「平和を愛する諸国民の公正と信義」に同じです。そのような“諸国民”が居たことはないし、そうした“諸国民”を信頼して存続し得た民族も、国家もありません。食品会社の偽装食材使用が、どれほどの打撃を当該会社に与えたか。雪印は潰れました。朝日はそれを30年間やったのです。しかし潰れないでしょう、「報道の自由」の護り故に。翌8月7日の社説では恥じらいもなく、『警察の不正 組織の病理にメスを』などと、御託を垂れています。「報道の責任」をもっともっと真剣に考えなければ、彼等に世をおかしくされてしまう。戦争にさえ繋がりかねません。

私は、朝日の虚報は確信犯であると思います。(それを「捏造」と言います)。今の段階で誤りを認めたのは、目的が十分に達成し終えたからです。その目的は何であったか。日韓の離反です。日本と韓国を仲良くさせない、ということです。

日韓が諍うのが都合の良い国は、第一に北朝鮮、そして中国です。これらの手先が、日本は勿論、韓国にも食い込んでいるでしょう。そして両国民を煽っているのです。

「朝日・赤旗・正平協」と言います。正平協も首尾一貫して朝日の路線で、日本人を批判してきました。変わることはないと思いますが、どうなるか、注視します。

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吉田清治 『朝鮮人 慰安婦と日本人』 昭和58年1月(5刷)




『私の戦争責任』は持っていませんが、上のものは書棚に在ります。初版は昭和52年3月です。

帯に、「文部省の教科書検定への基本的証言」とあります。おそろしいことです。

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